2018年 下松市の土地価格情勢

 2018年度の公示価格が発表されました。下松市は全体では-0.31%の下落となっていますが、地域によっては上昇に転じるなど、人気の高い地域が土地価格の持ち直しを見せています。全国平均で土地価格は底を打って上昇に転じたといわれ、とくに大都市圏の商業地域の土地価格の上昇はバブル当時を思わせるモノがあります。しかし、それらの主要因は中国人を中心とした外国人投資によるもので、地方都市に波及するにはまだまだ時間がかかりそうです。
 下松市の2018年公示価格で目に付いたのは人気の高い地域の地価上昇です。その例としては中央町が0.29%の上昇で、同じく桜町が0.61%の上昇、他にも美里町が0.51%の上昇となっています。
 その反面、依然として地価が下落している地域で最も高い下落率を示したのは葉山一丁目で-2.16%となっています。次いで末武上、中でそれぞれ-1.94%,-1.40%を示し、生野屋南と西が-1.13%、-0.48%。次いで西豊井が-1.05%の下落で、南花岡が-0.81%と引き続き下落しています。
 こうして見ますと、地価上昇に転じたところは新しく大規模道路が完成した周辺で、大型店舗が沿道に展開している地域でもあり、買い物に便利な「暮らしやすさ」を買われているようです。反対に依然として下落が止まない地域は買い物の利便性にやや難点のある地域に集中しているようです。

 しかし難点は同時に利点でもあって、閑静な住宅地ということにもなりますので、「暮らしやすさ」は個々人の価値観によって変わることも考慮に入れなければなりません。つまり、いかなるライフスタイルを想定して住居を求めるのか、という個々人の主体的な考え方を元にして住む地域を決める必要があります。

2018年09月20日